これまでの道のりから「今ココにある輝き」の理由を探り、
素敵な40〜50代を送りたいと望むあなたにエールを贈ります。

Profile
もりかど あゆみ さん（37歳）

モノを片付けることで自分にも片をつけて夢を叶えたという、もりかどさんの「片付け」にかける想いと、これまでの道のりとは。

どっぷり専業主婦の20代
24歳で結婚して三人の子どもたちを授かり、専業主婦をしていた20代。20代後半から雲行きが怪しくなり、家族の死が相次ぎました。その頃は、自分自身も体調不良で入退院を繰り返していましたが、火付けは弟の不慮の事故死。それから5年の間に、祖母や祖父を亡くしました。また、私は三男を出産した頃に育児のイライラとあわせて、三回も異なる病状の手術をし、さらには腎臓病の疑いもあると医者からいわれ、「私が死んだらこの子たちは」と、死を恐れる毎日に不安がいっぱいでした。

パニック障害を乗り越えた30代
動悸・めまい・悪寒・胸の痛みで寝返りさえできない痛みが続き、ついには家族の前で倒れて、救急車で運ばれた先は心療内科。「パニック障害」と診断されましたが、病名がわかり、何故かホッとしていました。ちょうどその頃から、夢のマイホームを建てる時のために「整理収納」を学び始めていましたが、今から思えば、あの時の自分に一番必要な学びでした。モノを整理していくことで、自分の心が整理されていくことに気付いたからです。

自分探しの旅
少しずつ症状が落ち着いていく中、夫の福岡への転勤が決まりました。この状態で行っていいものかと戸惑う反面、でもこのままではイヤ！という自分がいました。そこで私は、福岡には「自分探しの旅」と心に決め、それなら知らない土地の方がいいだろうと言い聞かせながら、新天地での生活が始まりました。福岡では新しいことにチャレンジすると決めて、趣味で始めたパンづくりを仕事にするための資格を取ったり、家づくりや整理収納に関する資格、さらに自分がなぜパニック障害になったのかを知りたくて、心理学も学びました。当初、一人で電車にも乗れず、乗る距離を徐々に伸ばしていきながら少しずつ自信を積み上げることからの始まりでした。それは片付けと似ています。小さな「出来た」の積み重ねが、大きな自信になるからです。徐々に自信を取り戻していくうちに「明日死んでもいいように生きよう」と、前向きな気持ちも感じるように。福岡では、いろんな人たちに会い、学ぶ事で、専業主婦だった私にも夢が芽生え、私と同じように子育てで息が詰まっている女性のチカラになりたいと思うようになりました。そして始めたのが「ママのパン教室」。アユズスタイルの原型でした。

念願のマイホームづくり
そして2年で沖縄に戻り、整理収納アドバイザーとして本格的に活動し始め、パン教室も続けました。夢のマイホームが近づくにつれて住宅に関する資格も取得。その1年後には念願のマイホームを建てることができました。住宅づくりには、これまでの収納の知識を生かし家族みんなの行動導線を練り、間取りから考えました。ほかには家相を診てもらったり風水的な水まわりの位置など自己流で調べたり。収納はモノの置き場所・住所をつくるところから始まります。収納棚のサイズや配置にはとにかくこだわりました。

たくさんの幸せとたくさんの人が集まる家に
そう願って建てた自宅には本当に沢山の友達が集まる家となりました。私のパン教室や片付けの講座以外にもジャンルの異なる一流の先生が集まり講座を開いてくださいます。まるでカルチャースクールのように（笑）まだまだ叶えたい夢はありますが、こうして今、心にゆとりを持って仕事が出来るのも片付けを学べたおかげであり、家族や生徒さんの協力によるもの。これからもモノを整理する事の素晴らしさを、より多くの人にお伝えするため、片付けの現場に入れるプロの養成、講座の構築、企業研修などにも力を入れていきたいと思っています。

家と心の空間アドバイザー / もりかど あゆみ
TEL.090-7923-2701
HP：http://ayusstyle.okinawa　E-mail：info@ayusstyle.okinawa